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大人の予防接種について

▼国内での流行や感染の可能性が高い病気の予防接種で、重要度の高い予防接種▼
麻疹(はしか)、風疹、おたふくかぜ、水痘、インフルエンザウイルス、肺炎球菌

●麻疹(はしか) 料金:8,500円(1回)
麻疹(はしか)は、麻疹ウイルスが原因で起こる感染症です。感染力が非常に強く、発症すると風邪のような症状と発疹が起こります。妊娠中、麻疹にかかると流産や早産のおそれがあります。血液検査で麻疹抗体陰性なら2回、疑陽性なら1回予防接種することをおすすめします。ただし妊娠中は接種できません。また接種を受けたら2ヵ月間は避妊する必要があります。また厚生労働省は、感染者に接触した後でも、ワクチンの接種により発症を抑えることが可能だとしています。麻しんの患者様に接触した場合、72時間以内に麻しんワクチンの予防接種をすることも効果的であると考えられています。料金は1回¥8,500です。

●おたふくかぜ 料金:6,000円(1回)
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)は、ムンプスウイルスが原因で起こる感染症です。耳の下が腫れて痛みます。一度かかって免疫ができると二度とかかることはありません。幼稚園や学校などで流行を起こし、子どものうちに済ませることが多いのですが、思春期以降にかかると重症化しやすく、男性は合併症の睾丸炎に注意が必要です。血液検査でムンプス抗体陰性なら2回、疑陽性なら1回予防接種することをおすすめします。料金は1回¥6,000です。

●水痘(水ぼうそう)  料金:8,300円(1回)
水痘(みずぼうそう)は、水痘帯状疱疹ウイルスが原因で起こる感染症です。感染力が非常に強く、発症すると全身と口腔内に水疱が出て発熱が起こります。90%以上の人が子どものうちに自然感染しています。大人になってから初感染すると重症化しやすいのが特徴です。血液検査で水痘帯状疱疹抗体陰性なら2回、疑陽性なら1回予防接種することをおすすめします。料金は1回¥8,300です。

●インフルエンザウイルス
季節性のインフルエンザが毎年大流行するので受けておきたいワクチンです。接種してから効果が出始めるまでに2週間かかります。インフルエンザが流行する12月~3月頃から逆算して11月中旬までには接種を受けておくのがおすすめです。流行するウイルスの型が毎年変わること、ワクチンの効果は4~5ヵ月経つと薄れていくことから、1年後には改めて接種を受ける必要もあります。定期接種対象者(65歳以上の人、特定の疾病がある60~64歳の人)は、公的扶助が受けられますので役所にお問い合わせください。

<インフルエンザ予防接種のスケジュール>
13歳未満…2回接種
13歳以上…1回接種

●肺炎球菌
肺炎球菌は、さまざまある肺炎の病原菌の中でも特に病原性が強く、肺炎のおよそ半数は、この肺炎球菌によるものといわれています。しかも、肺炎は日本人の死因第4位であり、その多くが65歳以上の高齢者であることから、厚生労働省では肺炎球菌ワクチンの定期接種を推奨するようになりました。65歳以上の方は地域によっては公費で補助がでますので役所にお問い合わせください。自費の場合は1回¥11,000です。

●B型肝炎 料金:6,500円(1回)
B型肝炎は、B型肝炎ウイルスが原因で起こる感染症です。血液から感染し、母子感染・注射事故・性行為・刺青などから感染する可能性があります。風邪に似た症状と肝機能低下が起こり、劇症になると命に関わる場合もあります。肝硬変・肝臓癌に進む可能性があります。3回の接種が必要です。4週間後に2回目、半年後に3回目の接種を受けます。料金は1回¥6,500です。

▼予防接種はまれに副作用が起きることがあります▼
予防接種を受けた後には、副作用が起こる場合があります。しかし重篤な副作用はまれです。万が一発病した時のことを考えると、今回紹介したワクチン接種はメリットが大きいと考えます。予防接種を検討する際は当院にご相談いただき、慎重にプランを組んでください。