子どものトピックス TOPICS

三種混合ワクチンと不活化ポリオについて

就学前に三種混合ワクチン(DPT)と不活化ポリオ
二種混合(DT)の代わりに三種混合ワクチンを打ちましょう

現在、日本では四種混合ワクチンの接種を、生後2ヵ月から18ヵ月までの間に計4回行っており、11才以上~13才未満の間に二種混合ワクチン(DT)の接種を行っています。(定期接種)しかし、最近は小学校入学後や、大人の百日せき患者様が増えており、また東南アジアなど一部の国ではポリオの流行が増えています。
ワクチンの接種者の抗体低下による感染が心配な場合、就学前に三種混合ワクチン(DPT)と不活化ポリオの同時接種、二種混合(DT)ワクチンの代わりに三種混合(DPT)ワクチンの接種が推奨されています。

•四種混合ワクチン(DPT-IPV)…ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ(定期)
•三種混合ワクチン(DPT)…ジフテリア、百日せき、破傷風
•二種混合ワクチン(DT)…ジフテリア、破傷風(定期)

推奨接種スケジュール


※3種混合を自費で打たれた場合は2種混合の接種は不可です。
☆自費料金 三種混合ワクチン\4,300 不活化ポリオ\8,000になります


ジフテリア(D)
 高熱、のどの痛み、犬吠(けんばい)様の咳、嘔吐などが症状として見られます。
また、特徴的所見として、厚い灰白色の偽膜(ぎまく)と呼ばれる膜ができて気道を閉塞することで窒息死することがあります。
百日咳(P)
 普通のかぜのような症状で始まり、続いて咳がひどくなり、顔を真っ赤にして持続的にせき込み、せきの後に急に息を吸い込むので、笛を吹くような音が出ます。乳幼児はせきで呼吸ができず、くちびるが青くなったり、けいれんが起きることがあります。肺炎や脳症などの重い合併症を起こすことがあり、特に乳児では命を落とすことがあります。
破傷風(T)
 土の中に潜んでいて、傷口からヒトへ感染します。体の中で増えると、菌の出す毒素のために口が開かなくなったり、けいれんを起こしたり、死亡することもあります。日本各地の土の中に菌はいるので、感染する機会は常にあります。泥遊びの機会が増える小学校前後は注意が必要です。
ポリオ(IPV)
 別名急性灰白髄炎と呼ばれ、ウイルスが血液を介して脳や脊髄(せきずい)へ感染し、麻痺を起こすことがあります。一旦は発症すると元に戻らないケースが多いです。以前は小児麻痺の代表的疾患でした。
いずれの疾患も一度発症すると急速に進行したり
一生の後遺症となるような恐いものばかりです
是非大切なお子さまの為に
定期接種以外のワクチンも打っていきましょう